★ 日 記 ★
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圭坊は53歳になりました。 文字通り“ゴミ”になりました。
この一年間も例年と変わりなく ・・・ ではなくて。
つい先日の話ですが、実は唐突にウンコが出なくなりました。
いやまぁ、基本的に洋式便器に尻を付けたら糞が出るというレベルの快便というか、便秘知らずな生
活を送ってきたので、実に不愉快。 でもまぁ、その時は余り深く考えないで、とりあえず緩下剤(コーラ
ック)を呑んで就寝。「明日に成ったら出るだろう」位に考えていました。
で、翌日。 出ないんだなぁ、コレが。
夕方になっても排便がないので、市販のイチジク浣腸を使って強制的に排便しようとした。
が、出ない。
・・・ これってヤバくね?
とりあえず、早々に最終手段を採りました。
SMモノのAVでお馴染みの浣腸器具エネマシリンジ(多目的洗浄器)をamazonで購入してぬるま湯をブチ込み、無理矢理吐き出させる ・・・ さすがに出るw
が、“排泄の自由さえ奪われた囚われのマゾ奴隷”じゃあるまいし、まいどまいど糞をする度にぬるま
湯で圧し出すわけにはいかない。
丁度この時期、メディアで大腸癌に関する恐怖報道が相次いでいたこともあって、オイラはすっ
かり疑心暗鬼に。
というわけで病院へ。
当然のように 『潜血便検査キット』 を渡されてその場は終了。
糞から試料を採取して病院へ持って行くも結果はシロ。 これで良かったと胸を撫で下ろせないのが
疑心暗鬼。 糞から試料を採取といっても、普通に糞詰まりなので緩下剤で出した糞。 当然ながら下
痢便なので、表面に血が潜んでいるとは限らない。 だから本当は直腸癌なのに、検査結果が陰性だ
ったのだ。 そうに違いない。
つーことで、検査は次のステージへ。
普通だったら此処で『内視鏡検査』という選択肢になると思うのですが、実はオイラは今を遡る事ウン
十年も前に尻穴から鮮血が滴った際に町医者を訪れて内視鏡検査を受けようとしたことがある。 ・・・
のですが、その時は内視鏡がS字結腸を乗り越える際の激痛に悶絶。 「これ以上やるとショック症状
起こしそうだから止めておこうか。 まぁ、赤い血ならタダの切れ痔の可能性が濃厚だから大丈夫だろ
う」 ということで中断した苦い記憶があるのだ。
まぁ、最近は内視鏡の構造も変わり、径も細くなり、麻酔を打ってくれる病院もあるみたいなので、再
挑戦しても良かったのでしょうけれど、なんせ思い出すだけで冷や汗の出る激痛だっただけに、正直や
りたくありません。
というわけで、他の選択肢を捜して見つけました。 大腸CT。
全額自費で受けましたよ。 費用三万円也。
検査を申し込んでお金を払い込むと事前準備キットなる物が病院から送られてきます。
これは要するに、検査予定日の前日丸一日の食事を極めて消化の良い特製レトルト食に限定し、か
つ、就寝前に超大量の緩下剤を服用する事で検査対象となる大腸全体を完全にカラにするためのモ
ノ。 三食それぞれのカロリー量から飢え不可避かと思いきや意外に腹持ちは良く、お味も宜しくて 「普
通に病院食よりも良いんじゃね?」 と思えるレトルト食でした。
驚いたのは緩下剤。
モノは町の薬局でも市販されている酸化マグネシウム緩下剤と同じ物。 ただし、処方量が違いま
す。 市販の酸化マグネシウムは一錠あたりの成分量が250mgまたは330mg。 ところがコイツは、な
んと!50g。 mg表記だと実に50000mg! 成分量250mgの錠剤に対して実に200錠分、成分量330mg
の錠剤に対して実に152錠分、これを一気に呑むのである。
常識的に考えれば、閾値を遥かに超えた量であり、薬ちゅう不可避だとしか思えないのですが、意外
なことに酸化マグネシウム緩下剤に関しては閾値というものがなく、腎機能が低下している人にマグネ
シウム血症を生じるリスクが生じるものの、そうではない人にはほぼ無害なのだそうな。
とはいえ、幾ら無害であっても、通常に服用する量の100倍程度を一度に服用するのだから、その薬
効は只事ではない。 あらかじめトイレを占有できる環境を確保してから呑んだのですが、やはりという
はなんというか、怒涛の下痢便というか、下痢の排出エネルギーの反作用で腰が宙に浮くというか、そ
ういう物凄い排泄で、小一時間便座から離れることが出来ませんでした。
ただし、その一時間近い連続排便によって体力が奪われてしまったらしく、便座から離れて床に入れ
ば尻穴の状態を気遣う間もなく意識を失って深い眠りに着きました。
翌朝、病院へ。
検査を始める前に、腸の動きを止める薬剤を静脈注射し、腸を膨らませるために炭酸ガスを尻穴か
ら注入します。 キモチワルイ。 後はCTのベッドに横たわって数分間じっとしているだけ。
呆気ないと言えば余りにも呆気なく検査終了。 結果は後日郵送されるとのこと。
オチから先に申し上げれば、( CTで撮影された範囲に於いて、ではありますが ) オイラの大腸に異
常はナッシング。 大腸癌ではないかと云う疑心暗鬼は無事に払拭されました。
ただ、検査直後に 「お腹に入れたガスは直ぐに出ますからね」 と言われたんだけど、実際には、腸
の動きを止めるクスリを注射してあったので、腸の蠕動が封じられてなかなか排出されず、検査後数
時間に渡って腹が張って痛いのが何気に辛かったデス。
・・・ という修羅場を経ての五十三歳。 健康ってありがたいなぁ ( シミジミ
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