★ 日 記 ★

皇紀2675年06月08日 小林よしのり氏の妄言を斬る

 ネトウヨの生みの親でありながら、自分を賞賛しようとしないネトウヨを親の仇のように憎んでいる小 林 よしのり氏が SAPIO 7月号(2015/6/4 発売) でトンデモ発言をしていたので、袈裟斬りにさせてい ただきます。

 では。

 漫画をそのまま丸々引用しても問題が無い事は、脱ゴーマニズム宣言事件の判例により明らかであるが、揉めるのも面倒臭い ので、モザイクを掛けさせて頂いた。 テキストは直後に引用してあるので、大体の感じは掴めると思う。 ちゃんと漫画で読 みた いと思う向きは、古本屋を回ったり、図書館のバックナンバーを漁って下さい。





 ゴーマニズム宣言 小林よしのり

 安倍首相は 「戦後レジームからの脱却」 と言っていたが、嘘っぱちだった。

 「戦後レジーム」 とは、戦勝国体制のことである。

 東京裁判史観で 「悪」 と認定され、内政・外交のフリーハンドを奪われた
 半植民地状態の日本から「脱却」 するのかと思っていたら全然違っていたのである。

 安倍政権は、むしろ戦勝国アメリカの軍事力を補強するために、
 自衛隊をどうぞ地球規模でお使いください
 と差し出したのだ。

 これでは 「戦後レジームの完成」 である。

 安倍 「 あんたたちが民主主義を教えてくれた!」

 安倍 「 あんたたちに負けたから、いい子になれたとよ ―― っ!」

 安倍 「 自衛隊をあんたたちの軍隊の後ろの方からついて行かせて ―― っ!」

 結局、安倍晋三は 「歴史修正主義者」 と言われるのを恐れて、
 東京裁判を否定することはできなかった。

 従米ポチ保守が国内だけで東京裁判を否定するのは自慰行為に等しい。

 中国が怖いから米国依存を強めるなら、東京裁判は否定できず
 首相の堂々とした靖国参拝も不可能になる。

 衆愚 「 俺たちゃ悪くね ―― っ!」

 衆愚 「 アメリカには何も言えね ―― っ!」

 衆愚 「 中国が怖すぎる ―― っ!」

 衆愚 「 アメリカに守ってほし ―― い!」 

 米国・欧州始め、中・露・韓も、日本を 「敗戦国」 の地位に押し込めておきたい・・・
 それが 「戦後レジーム」 である。

 改憲して9条を削除しても、「戦後レジーム」 からは脱却できない。

 米国に依存する限り、日本は敗戦国のままなのだ。

 日本は今も米軍に制空権を握られたままで、半植民地状態だから、
 沖縄の米軍基地問題も解決できない。

 つまり日本には主権がないのだ。

 最近、田原総一郎氏のラジオ番組で、辻本清美氏と話したが、
 歴史館で辻本氏とは合わないが、議論はできるようになってきた。

 田原氏の日本の過去の戦争についての考えはかなり共感できる。

 驚くことに宮台真司氏がわしの 『新戦争論1』 を
 道徳の教科書にしたいと言うまでになっていて、
 宮台氏は 「重武装中立」 を主張しているので、わしの考え方とかなり近くなっていた。

 小林 「 真の保守はわししかいない状況だ。」

 宮台 「 オレも、オレも!」

 小林 「 え? そうなの?」

 憲法は国の最高法規のはずだが、異常な事に
 日米ガイドラインの方が、憲法よりも上位になっていることに、腹を立てない自称保守を
 わしは国賊だと思っている。

 一方、護憲派も、9条を守るなら米軍に頼るしかなく結局自称保守と根は同じ!

 従米保守も、従米サヨクも同根なのだ!

 従米保守 「 後ろからついていくから一体化しよっ(はーとまーく) 守ってね!」

 従米サヨク 「 9条LOVE(はーとまーく) 戦争したくないから守ってね!」

 ごーまんかましてよかですか?

 小林 「 日本は主権を回復していない。」

     「 わしは十年以上、自主防衛を訴えてきたが、」

     「 日本は今、正反対の道に進み始めた!」

 

 いやまぁ、正直な話、高校時代からのポン友と似たような話をした事があるので、私も同じ穴の貉なんで すけどね。

 日本が大東亜戦争で何をして何をされたのかを思い出せば、自主防衛なんか不可能だって直ちに理解 できなきゃオカシイ。

 開戦前の日本は舐められていた。

 白ンボ 「 東洋の片隅に在る劣等有色人種が蠢く小国家如きが、
       われわれ優等な白色人種の先進強国に敵う筈がない 」

 と。

 しかし、日本は、メリケンの植民地であった ―― 1871年に日布修好通商条約を締んだ友好国でもある  ―― ハワイ王国を開放するべく真珠湾攻撃を敢行。

 航空戦力の優位性を理解していなかった劣等メリケンは、対艦戦力をメインに迎え撃つ準備をしていた ために大敗を喫し、以降、日本軍は快進撃を繰り返す。

 焦ったメリケンは、戦時国債を大量発行して、軍事力を大幅に増強。 圧倒的戦力差を以て巻き返しを図ることになる。

 それでも、超が三つ位付くようなトンデモナイ戦力差のあった硫黄島での戦闘で、( 幾ら日本側が天然の 城塞を活用するという地の利があったにせよ ) 米兵の戦死者が日本兵の其れを上回るという大損害を出 して、漸く米国は日本に勝利することが出来た。

 1945年02月18日から同3月22日までの戦いで擦り込まれた戦闘民族日本人に対する恐怖心が、同4月1 日から6月23日まで続いた沖縄戦に於いて、島の形が変形する程の火力が投じられて、日本人が鏖殺し にされる事態を招いたのである。

 アメリカは知っている。 イーブンの条件で戦ったら絶対に日本に勝てない事を。

 しかも、戦後にソ連を抑止するために (人体実験を兼ねて) 日本へ二発も原爆を投下して20万人以上 を大量虐殺しました。

   広島市 原爆被害と復興
   死者数について
   http://www.city.hiroshima.lg.jp/www/contents/1111638957650/index.html
   > 放射線による急性障害が一応おさまった、昭和20年(1945年)12月末までに、
   > 約14万人が死亡

   長崎市 キッズ平和ながさき
   原爆による被害
   http://www.city.nagasaki.lg.jp/peace/japanese/kids/higai.html
   > 原爆によって1945年(昭和20年)12月末までに73,884人が亡くなりました。

 アメリカにとって、日本が自力で防衛するだけの軍事力を手に入れるということは ―― 今現在、核兵器 を保有している国にしか本当の意味での主権が許されていない事から鑑みても ―― 核武装まで考慮す るのが当然です。 しかし、万が一、日本の核武装が叶った暁には

   2013年09月02日 余命3年時事日記
   色あせてきたアメリカの正義
   http://kt-yh6494.blog.so-net.ne.jp/_pages/user/iphone/article?name=2013-09-02
   > 米の恐怖は日本を放置して再武装させた場合、日本人にはあまりなじみがないが、
   > 欧米では当然と考えられている復讐権、つまり原爆2個分の投下権限の行使にあった。
   > 中、北が核武装しても日本には絶対に核武装させないという最大の理由がこれであった。

 復讐権の行使さえ絵空事ではなくなってしまいます。

 平和ボケした日本人には 「 条約で手打にした以上、復讐権の行使なんかせーへんわ 」 と思うだろう。  私もそう思う。 しかし、それがアメリカ人にとっても同じ捉え方であるとは限らない。

 延べ30万人を焼き殺した空襲と二発の原爆を投下したアメリカは、日本がアメリカと双肩するレベルまで 軍拡することを恐れている。 日本が大規模に軍拡して、単体で支那中共の人民軍と拮抗するようになれ ば、アメリカとしては財政を圧迫する軍事費を大幅に減額することが出来て万々歳だと思うのですが、犯 罪者 ―― 原爆投下や民間人住宅区への空襲は当時のハーグ陸戦条約でも違法 ―― である自覚があ るから、それは絶対の禁忌なのである。

 もし、安倍チンが中二病に覚醒して、

 安倍 「 GDPの3%、いや5%を軍事費にブッ込んで軍拡すんぞ ―― ッ!」

 なんて言い出したら、良くて安倍チンの暗殺、下手すりゃ米中軍事同盟が設立されて、日本が軍拡する 前に自衛隊壊滅 → 日本はアメリカと中国で分割統治、なんて悲惨な結末さえあり得ます。

 だから、日本の自主防衛なんか不可能なんです。

 世界中の誰も気付いていない新技術 ―― たとえば重力制御 ―― の確立によって、一夜にして日本が 他国の物理兵器を無効化してしまうような夢の新発明が叶わない限りは。

 まぁ、中二病のネトウヨ(褒め言葉)が仲間内で 「日本は自主防衛すべし」 って話し合っている分には微 笑ましいんだけどね。 名の売れた自称“論客”が公の場で言って良いセリフじゃないよ。 もうちょっと考 えてから発言しましょう。


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